映画『VOLVER<帰郷>』

映画『VOLVER<帰郷>』を観て来ました☆


ペネロペ・クルス主演のスペイン映画で、
監督はスペインの巨匠、ペドロ・アルモドバル


アルモドバルの映画は理解するのが難しかったりするのですが、
今回の映画は、等身大の人物描写でダイレクトに伝わってくる話で、
スペインを舞台に、人間の弱さと危うさ、そして、温かさが描かれていて、
映画を観ながら、自分もスペインにいるかのような錯覚をしてしまうほどでした。


それぞれの登場人物をとりまく環境は決して恵まれておらず、
アルモドバル映画らしく、不幸を抱えて生きているのですが、
みんな必死に生きている。


「底抜けに明るい」の真逆で、
みんな暗い影を抱えて生きているんです。


いかにもいそうなスペイン女性を堂々と演じているペネロペをみて、
やっぱりペネロペはスペイン映画でより輝く!!
そう感じました。


登場人物はほぼ女性でしたが、どの人物もいかにもスペインに居そうな感じ。
あまりに実際に居そうで、何度となく笑ってしまいました。


中でもウケたのが、ケント・デリカット似のパウラ伯母さん。
どこかのTV番組で井筒監督がケント似の人物が
出てるというコメントをしていたそうですが、
実際、ケント似で笑えました。


アルモドバル監督がこの映画に込めたメッセージは何だろう?


『生きるとは何か?
 自分の居場所、自分の存在意義を探すこと。』


これが私の受けとったメッセージです。