弦楽のためのアダージョ
昨日は、新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました。
ドヴォルジャークの「序曲『フス教徒』」、べートーヴェンの「交響曲第2番ニ長調」、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」、フーサの「プラハのための音楽1968」の4楽曲演奏されましたが、中でも3番目に演奏された、バーバー作の「弦楽のためのアダージョ」がすごく体にしみました。
幻想的かつ回想的な曲調で、ストロボで白黒写真がいろんな情景を映し出しているかのような静かな曲でした。
聴き入っていると、幻想の世界へ誘われたかのような気分で、体の力がすーっと抜けたような感じがして・・・。
あまりにも不思議な気分だったので、正直、メロディーを正確には思い出せません。。。
4番目のフーサの「プラハのための音楽1968」は、胸が苦しくなるようなメロディーで恐怖感を感じたのですが、あとでプログラムノートを見て納得。
この楽曲は、1968年、作曲者フーサの祖国チェコスロバキアが独裁時代にあり、その祖国の危機に接しながらも、自分ではどうすることもできないというもどかしさと怒りを表現した政治色の強いものだとのこと。なるほど、納得です。
まるで、ピカソの「ゲルニカ」のようですね。社会批判の手段としての芸術作品。感受性の強い芸術家たちの感情を表現した作品だからこそ、その迫力に圧倒されてしまいます。
それにしても、新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏はすばらしかったです。本物に触れる時間。たまには大切ですね。
小学生時代、せっかく習いはじめたピアノも、練習する時間より外で遊ぶことを選んでしまった私。結局引越しやら何やらで、ピアノ教室に通ったのは2年足らず。。。もっとまじめにやっておくんだったと今になってやや後悔。
コンサートの間中、目を瞑って隣に座っていたダンナさん。。。とても気持ち良さそうでした。
とりあえず、週末はCDショップにでも行って、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」でも探してみようかな。